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<その3>
日本までのビジネスクラスの航空券は、エコノミークラスと比較すると4,5倍する。
だからもちろん、ビジネスクラスのお客様はそれなりに優遇され、ビジネスクラス専用のカウンターで、並ばずにチェックインできたり、ラウンジが使えたりするのである。
お客様に優劣をつけるわけではないが、ビジネスカウンターでは、特に日本人のお客様に対して正しくかつ丁寧な言葉使いをするよう配慮している。
”大変お待たせいたしました。
なお、そちらの壊れ物のお荷物に関してですが、あちらへまっすぐに進んでいただきますと、ガラスの壁に突き当たります。その壁の裏が壊れ物専用のベルトとなりますので、そちらまでお客様ご自身で持って行っていただくこととなります。”
というところを
”なお、そちらの壊れ物のお荷物に関してですが、あちらへまっすぐに進んでいただきますと、ガラスの壁にぶちあたります”
となぜか高らかに言い切ってしまった。
本人なんでそんな言葉が出てきたんだろうと不思議に思いつつ、”ありがち、ありがち”で周りが納得するのも納得できないのだ。
P.S.ちなみに、寛大なお客様で、一緒に暫く笑い転げていたのでした。
<その2>
Russel Petersを知っているだろうか?
彼自身がインド人で、インド人を含めた人種をネタにし、そのものまねとたくみな表情でうけにうけている人気コメディアンである。(Youtubeで、特に”Beating kids”が超お勧め。笑えるよ!)
ところで、今までの私の人生、インド人という人種にはとんと縁がなかったのだが、空港で仕事をするようになってから、そのインド人といやおうなしに関わることとなった。
ご存知の通り、恐ろしいことに(?)世界の人口の多くは中国人とインド人で締められている。従って、このバンクーバーにも中国人とインド人はめっちゃ多いわけだ。そして、バンクーバーに大勢いるインド人は、”ブルーベリー狩り”(ちなみに空港仲間用語)と称して、6月頃に暑いインドを回避するためにバンクーバーへと、そして、寒くなる冬を前にインドへ帰っていくという年間行事の民族大移動を繰り広げるわけだ。
民族大移動は民族の勝手なのだが、問題は、バンクーバーからデリー間の直行便がないため、成田かあるいは香港経由となり、インド人は大切なお客様となるわけだ。
このインド人、豪邸を購入して、3家族も4家族もごろごろと一つ屋根の下に住むくらいだから血の結束が固いわけだ。だから、インドへの民族大移動も、
当然家族団体行動。6人や8人一緒にチェックインなど珍しくもない。そして、その他ご家族様ご一行が見送りに来るため、インド人のお客様が多い日のフライトは、それだけで
空港のチェックインカウンターはごった返すわけだ。
さらに、インドでは舶来品は珍しいのかあるいは高く売れるのかは知らないがすごい荷物の数。Russel Peters自ら言っているように、"ケチが血に染み付いている”インド人は、取っ手も壊れているぼろぼろの安物スーツケースに、これでもかと重量制限オーバーまで詰め込み、”It's
okay"と勝手に言いきる(勝手にルールを決めるな!)。
そして、格安航空券のさらに格安の航空券を購入しているため事前のお席の指定もできず、なのに8人一緒に座られろと目一杯だだをこねる。
"満席のため、現在空席も少なく、8名様がご一緒に座る事は不可能でこざいます”と丁寧に説明しても聞く耳など持ちはしない。自分の要求だけをガンと貫き、相手があきらめるまで押し通せばなんとかなるという強い姿勢。きっと妥協という文字は彼らの辞書にはないのだと我輩は思うのである。
さらに、Russelいわく”ケチが血に染み付いている”(ちなみに間違ってインド人から訴えられないように、Russelに全ての罪を押し付けている)インド人は、ただならなんでも利用するわけで、無料の車椅子サービスを言葉のしゃべれない老人の通訳兼道案内人代わりに使うのである。だから、インド人が多い日は、普段2,3人いるかどうかの車椅子利用のお客様が、30人もいたりするのだ。
例えば、”Noといえない日本人”。全ての日本人がそうではないのだけれど、人種の傾向は、当然十羽一からげで"日本人は”といわれるのであり、やはり、十羽一からげで、”インド人”はといいたくもなってしまう。
しかしながら、もちろんインド人も個々に接すれば、人種の偏見もないわけだけれど、やっぱり、十羽一からげで、明日のフライトはどうぞインド人が少ないようにと無意識のうちに祈ってしまう管理人であった。
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